子どもたちに日本文化を伝える絵本を制作

公開日：2020/10/12

小学校の図書整理員、フリーライターで双子のママ、花井直子さん＝関市＝が、ＮＰＯ法人キンダーランド＝各務原市＝が編集・発行の絵本「さくらのこころ」の文章を書いた。

「お花見の始まりは、桜の木に神様が宿ると信じられてお祈りした歴史から始まっています。日本の文化や風習の本当の意味を知らない人が増えている中、絵本という形で子どもたちに伝えられたらいいなと思いました」

絵は、プロではない九州の女子高生が描いた。「お母さんを早く亡くし、いろいろなものを抱えて生きている彼女のイラストが絵本のイメージにぴったりでした」

今年２月に絵本が完成したが、コロナでＰＲの機会を失った。「予算の関係で３０部しか作れませんでした。日本の四季を伝える絵本として将来はシリーズ化したい」と夢を語る。

絵本は興味のある人に貸し出している。同ＮＰＯでは、増刷に向けて購入希望者も募る。人数が多いほど一冊当たりの値段が抑えられるという。

以前博物館に勤め、日本文化を伝える雑誌の執筆に携わっていた花井さんは、「これからも絵本を通じて日本を大切に思う子どもたちを育んでいけたら」と話す。